セサミンが体に良いのはなぜ?
セサミンというのは、日本人にはおなじみの胡麻に含まれている強力な抗酸化物質、「ゴマリグナン」に含まれる栄養素のひとつです。ゴマリグナンは胡麻に約1%程度しか含まれていない物質ですが、強い抗酸化作用を持っていることで健康食品として注目を浴びるようになりました。
抗酸化作用とは、体内で常に発生し続けている活性酸素の悪影響を押しとどめて、細胞の酸化や酸化による老化スピードを緩やかにする作用のことです。他にも悪玉コレステロールの増殖を抑えたり、動脈硬化の予防や改善、肝機能向上などといった効果がいわれていて、それらの働きは肝臓で発揮されるものです。
セサミンと同じく強い抗酸化作用をもつことで注目を浴びたのが「ポリフェノール」です。実はポリフェノールは水溶性の物質のため体内に取り込むと血液中に溶け出てしまい、肝心の肝臓には届きにくいという弱点がありますが、セサミンはそのような心配がなく、きちんと肝臓まで届くという強みを持っています。
効率よく抗酸化作用を狙うのならセサミンのほうがおすすめというわけです。セサミンには副作用がないといわれています。セサミンの1日の摂取目安は約10㎎程度と言われていますが、これはゴマ3,000粒にあたります。毎日大量のゴマを食べ続けるのは難しいため、効率よくセサミンを摂取しようと思ったらサプリメントに頼るほうがよさそうです。セサミンの摂り過ぎによる健康被害は報告されていないようですが過度の摂取には気をつけるようにしましょう。